ブレスセラピー・ガイド3:町の按摩さん.com

ブレスセラピー・ガイド3

 

  1. ブレスセラピー・ガイドについて はじめに パートナーを組む
  2. 投影と受容 カタルシス アウェアネス ブロック
  3. 呼吸による意識の変化 呼吸のイメージ
  4. Yes-Breathing Yes, but-Breathing 観る

 

 




6.呼吸による意識の変化

ブレスセラピー・ガイド3:呼吸による意識の変化・呼吸のイメージ:町の按摩さん.com

呼吸することにより、生命力(プラーナ、気など)を得るが、肉体だけでなくエネルギーの源泉にも届く。
呼吸は、普通マインドのコントロールの下にあり、哀しみや怒り、痛みなどを感じない様に浅くなっているが、このため人は喜びや幸福すら感じるのを恐れる様になっている。
セラピーでは、マインドのコントロールをはずし、本来の呼吸を取り戻していく。

普段の私達は、さまざまな抑圧や恐れのために鎧の中でおそるおそる呼吸しているような状態なので、たまたま呼吸が何か深いものに触れたとしても、エネルギーの源泉まで届かない。
ブレス・セラピー中に、いつもと違った感覚や感情が湧いてきた時は、未知に対する恐れのために、初めは表現を抑えてしまうことが多いが、呼吸によってエネルギーが高まっているので、抑え込まれたエネルギーが痛みや怒りとなってあらわれ、カタルシスへと導かれてゆく。

  • カタルシス
    呼吸が鎧をこわしていく。
    大量のエネルギーがカタルシスによって開放され、鎧はもろくなっていく。
    カタルシスのあと、呼吸はゆっくりになり、リラックスする。
    初めてセラピーを受けた時に比べて、次のセラピーではカタルシスが簡単に起こるが、以前よりもカタルシスに対する恐れが減るからである。

    もしかすると、ある時期カタルシスの魅力にとりつかれてしまうかもしれない。
    カタルシスのあと、深い心地良いリラックス状態になるが、そこに到るためには必ずカタルシスをしなければならないとか、カタルシスなしでは自分の中で何も変わらないとか思い込んでしまうからだが、もしカタルシスなしで自分を開いていけるのであれぱ、カタルシスは必要のないことである。
    起きれぱ起きたで良いが、起こらないといっても問題はない。

    セラビーを続けていくと、ブロックはどんどんもろくなり、鎧は絹のように柔らかく薄くなり、感じやすくなる。
    呼吸は自由になり、赤ん坊のように深くなる。
    戦いが消え、呼吸が優しくなり、呼吸することそれ自体が生きる喜びとなる。

  • 呼吸の三つの局面
    • (1)閉じている     No-Breathing
    • (2)半分開いている  Yes, but-Breathing
    • (3)全部開いている  Yes-Breathing
      (1)から(3)へと、体の外側(筋肉や骨)と内側(横隔膜)を使いながら進んでいく。

 

7.呼吸のイメージ

ブレスセラピー・ガイド3:呼吸による意識の変化・呼吸のイメージ:町の按摩さん.com

呼吸には様々なイメージがある。
イメージを使ってワークすることは有効だが、カタルシスやブロックの溶解については別の場所にあるので、ここでは生と死のイメージとエネルギー統合の為のイメージを紹介しておく。

  • 生と死のリズム
    呼吸には、吸う息(吸気)と吐<息(呼気)の二つの流れのほかに、息を吸ってから吐き始めるまでの吸気と呼気のキャップ(間隙)と、呼気と吸気の間のギャップがある。

    吸気は生命であり、呼気は死である。このイメージを使うと呼吸をするたびに小さな生涯を経験することができる。
    しかし、呼気と吸気の間にあるギャップは、吸っているのでもなく吐いているのでもなく、生でも死でもない瞬間であり、この静けさを味わうことは生と死を超えた何かを垣間見ることなのだ。

  • エネルギーを統合する呼吸のイメージ
    息を吸うと身体が拡がるのを感じ、それと同じように自分の存在も広がっていき、エネルギーで満たされてゆく。これはエネルギーを食べて自分の中に取り入れる感じに近い。
    吐くことは、身体が限りなくリラックスしていって、エネルギーが統合されていくことであり、エネルギーを消化し栄養にしていくことである。