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藕絲の訓え・分肉解結の訓え:按摩古典書「導引口訣鈔」を読む4
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藕絲(ぐうし)の訓え(現代語訳) 經脉に孫絡などといい、筋骨皮肉の間に、例えば藕絲(はすいと)や ヘチマの如く縦横に筋があり氣血の通路となっているものがある。 これが閉じ結ぼれると万病を生ずる。 手に覚へて扱い、これらを解くのを第一の習いとする。 詳しくは本文に述べてある。 ※孫絡:経絡、經脉の分枝として絡脉がある。この絡脉が更に分枝したものが孫絡。絡脉が体表に浮いて分枝したものを浮絡という。
分肉解結の訓え(現代語訳) 肉の中に分理という隙間があり、幾重にも分枝している。 これを隊という。 例えば蜜柑などの類を見ると皮実種の間に分理(分け目)があるように、 また魚や鳥肉などを裂いてみると一片一片に分かれていることからもわかるだ ろう。 その中に藕絲があり、浮絡、孫絡などというのがこれだ。 藕絲が結ぼれ肉が閉じる事がある。 黄帝内経では巻肉縮筋(けんにくしゅくきん)などという。 その肉を扱い療すること、結ぼれた糸を解くように分けさばくことを分肉の術 という。 藕絲が巻き付き結ぼれたものを解くには、毛氈や蚕の繭などを解くかのように する手法がある。 これが解結の術だ。 また経筋が結ぼれてねじれることがある。 元結い(日本髪で、もとどりを結うときに使う、細いひも・こよりなど)など幾筋 も束ね合わせたように固まったものは、指をその間に入れて分けなさい。 またはひと筋づつ解くこともあり、動かし散らすようにもする。 麻などを振り解けば、たちまちさばける心得と同じだ。 或いは、前後左右経肉の順逆に従って寛げ解きなさい。 ここに「垣の一方を見る」という習いがある。 ※分理:@はだのきめを わける。Aわかれたすじみち。 |