8.葛飾北斎「馬喰町大道彙図」・暁斎漫画「盲人群像」 |
ここ数年でインターネット空間は爆発的に膨張しているようです。
数年前には見られなかった資料がかなり増加しています。
すべて調べるわけにはいきませんが、ぼちぼちと探索してみるつもりです。
実は最初、国立博物館の画像を拝借しようと思ったのですが、利用規約を見ると画像の加工は切り抜き以外は禁止とのこと。
国立博物館掲載の画像はあまり大きくなく、しかもコントラストが甘くて按摩の様子が不鮮明でした。
他にないかと検索したところ、個人所蔵の画集等を掲載している有り難いサイトを発見。
今のところ、按摩関連画像はふたつしか見つけていませんが、今後も時々侵入しては探してみるつもりです。
とにかく量が多いのです。
そんな有り難い個人運営のサイトが以下。
・無為庵乃書窓
http://www.muian.com/index.htm
葛飾北斎「新板大道図彙」 馬喰町 1825年
(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大画像が表示されます)
「公事宿」という訴訟などのために宿泊する宿があり、宿には訴状を作成する司書のような役目の人も常駐し、公事人が役所へ出頭するときは宿の主人が付き添ったり、惣代と称する代理人が出頭することもあったといわれており、この図はその「公事宿」の様子とのこと。(参考:鞍掛橋)
相手の腕を上げて肘揉みしている様子と、足力で腰を揉んでいる様子。
足力の支えにしているのは、温泉の湯をかき回す「湯もみ板」に見えます。
あと、右後方で両耳に指を突っ込んでいるようなのは何?
これも按摩手技でしょうか。
ん~、気になります。謎
河鍋暁斎「暁斎漫画」盲人群像 明治十四年(1881)
(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大画像が表示されます)
掲載ページには「おそらく『北斎漫画』を意識して刊行されたと思われる」と書いてありますが、やはりどことなく「北斎漫画」に似ています。
右下の按摩は叩打法をしているところでしょうか。
個人的に好きなペンタッチ(筆当たり?)です。