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Awakening the Body ~治療・感覚・意識・その他~7
Tweet 養生書「寝ぬ夜の夢」を読む2彼の「養生訓」に書ける内慾をこらへよ、外邪を防げ、飲食はうすくせよ、色慾はこらへよ等の事みなこれ術(すべ)なり。 「養生訓」に書いている"内欲をこらえなさい、外邪を防ぎなさい、飲食を少なくしなさい、色欲をこらえなさい"等の事柄はすべてガイドに過ぎない。 前回に続いて、この段落でも術や方法論にこだわることが気の鬱滞や病を招き、道に遊ぶことの大切さを語っています。 秘訣は、術にこだわらず道に遊ぶことのようですが、これを説明するのは難しいですよね。 前回も今回も「道に遊ぶ」を気が鬱滞するような「術にこだわる」に対比させて「人生をのびのび愉しむ」という風に表現してみましたが、これだけでは伝わりません、おそらく。(^^; 「術にこだわる」を"考える"ということにしてもよいかも知れません。 人生をあらかじめ考えたように送る、という表現にすれば文脈的にも合っていそう。 例えば「~すべきだ」「~するのが正しい」という教条的な捉え方。 人は生(なま)ものですから、このようなハウツー的教条的な枠に縛り付けて人生を送っていれば、必ず破綻をきたすことは目に見えています。 片や「道に遊ぶ」は内発的感性や感覚主導で生きるということになります。 指針はすべて自らの内側から湧いてくるのですから、予測不可能でありながらも生き生きとしています。 自分の感性、感覚でありながら、あたかも第三者であるかのようにそれらを観察する観察者の目を持つ必要があります。 こう書くとなんだか難しく思えますが、まぁ、単純に自らに対して"より意識的になる"ということです。 100%意識的になる必要なんかはなくて、"より意識的に"、"出来るだけ意識的に"というベクトルこそが大切なんだと思います。 「寝ぬ夜の夢」でも、この先もう少し角度を変えながらこの辺のことを語ってくれると思うので(しっかりとはまだ読み込んでいない(^^ゞ)、ゆっくりと進んでいきましょう。(^^)
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