10.手首をそらす

基本


●動診
┌右の指先をそらせる
└左の指先をそらせる


●姿勢仰向けで両膝を立てる


●ポジション
相手の膝を胸に抱くようにして、手の甲のやや上に手を添える


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●説明 
[支点]手首はつけたまま→[意識付け]指先を→
[方向]上に(天井の方へ)ゆっくりとそらせて下さい


●誘導
指先をゆっくりそらせて→肩が浮いてもいいですよ→
そう、首も→胸も→腰も捻ってもいいですよ






相手の姿勢は両膝を立てても、足を伸ばした状態でもOKです。
操者のポジションも場合に応じて相手の膝を抱えるポジションだけでなく、横に位置して抵抗を与える場合もあります。
両膝を抱えるポジションをとった場合、相手の下半身のうごきはある程度制限されますが、その分全身(特に上半身)のうごきが充実したものとなります。
また相手の横にポジションをとった場合、相手のうごきは制限なく自由なものとなりますが、その分下半身が不安定になりやすいので、操者の下半身への充分なケアが望まれます。
一つの例として、片手を相手の手の甲に乗せ、もう一方の手を相手の膝に添えるやり方を図示しておきます。


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この操法の連動は足の『つま先をそらせる』操法と非常に似ています。膝裏のシコリがなかなか変化しない場合など、足の『つま先をそらせる』操法の後、この『手首をそらせる』操法を使うというのも一つの方法です。








応用1.片側だけの動診



○動診
┌右(左)の指先をそらせる
└右(左)の手首を持ち上げる


〇手首を持ち上げる時の説明
[支点]指先と肘は床につけたまま→[意識付け]手首を→
[方向]上へ(天井の方へ)ゆっくり持ち上げて下さい



応用2.両側同時に行なう動診



○動診
┌両側の指先を同時にそらせる
└両側の手首を同時にそらせる


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○連動
この操法の連動は、両側同時に行なう足の『つま先をそらせる』操法の連動とほとんど同様なうごきになります。